公認心理師の藤井です。プレゼン前日はこのようなことが起きていませんか?
プレゼン前日の状況
前日は全然リラックスできず本番を迎えてしまう。こういう経験も多いでしょう。
この記事ではプレゼン前日に実施できる緊張対策を解説します。科学的に効果が実証されている認知行動療法をベースにした方法です。この記事を読むとあがり症をチェックし、緊張で困っている時の対策を知ることが出来ます。
目次
プレゼンをしている時、自分自身についてこう思っていませんか?
悪い姿を予測していると思います。ただ、悪い姿を実際に確認したことがあるでしょうか?実際に確かめたことってありませんよね。確認していないのに「悪い姿に違いない」と予測してしまう。もし、本当に変な様子でプレゼンしているのではあれば直したほうが良いです。
逆に変な様子でなければ安心してプレゼンできます。認知行動療法ではスマホで自分のプレゼンしている姿を録画してもらいます。動画に残すのです。この方法をビデオフィードバックと言います。
ビデオフィードバックの概要は以下の通りです。
ビデオフィードバックの狙いは以下の通りです。
詳しい方法を続けて御説明します。
まずは、録画した自分はどのように映っているかを思い浮かべます。思い浮かべたら、動画で映っている自分の姿を予測してみましょう。予測の時は話し方、話している内容、言葉遣いを0点から100点で点数を付けます。ちなみに基準としては、「酔っぱらってぐでんぐでんになっている人」を0点とします。
「酔っぱらってぐでんぐでんになっている人」と比べて自分のプレゼンの姿が何点かを採点します。採点方法は次で説明します。
まだ、録画してはいけません。まず予想を立ててみたら、その予想の中のプレンゼンしている自分は「酔っぱらってぐでんぐでんになっている人」に比べて何点くらいになるでしょうか。内容、話し方、言葉遣いにそれぞれ点数をつけてましょう。
3つの項目にそれぞれ、100点中何点かを採点するのです。最終的に300点中何点かを計算します。
録画を見る前に以下の項目を採点 各項目100点、合計300点
録画前の採点例
実際に録画してみます。プレゼンの練習のつもりで話してみください。5分から10分くらいで大丈夫です。恥ずかしい人は、最初は1分からでも良いでしょう。
録画前の採点と要領は同じです。0点は「酔っぱらってぐでんぐでんになっている人」です。このような人に比べて録画された自分の姿は何点か採点します。
録画を見た後の以下の項目を採点
録画後の採点例
採点お疲れ様でした。録画前と録画後の採点結果を比べ振り返ってみましょう。振り返りのポイントは以下の通りです。
振り返りのポイント
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認知行動療法の中のビデオフィードバックという方法をお伝えしました。この方法は、スマホがあれば簡単にできます。自分の話している姿もチェックできます。プレゼンですごく緊張している時に、リハーサルもかねてやってみましょう。多くの場合、予想したほど、実際の話している姿は変ではありません。
最後に宣伝です。kiyokiyo(きよきよ)は、社交不安障害(スピーチ恐怖症・社会不安症・あがり症・対人恐怖症)を専門とした心理カウンセリングルームです。公認心理師・臨床心理士が運営しております。
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この記事の筆者
公認心理師・臨床心理士。社交不安症(障害)の認知行動療法を専門とする。首都圏の精神科病院、カウンセリングルーム、メンタルクリニックにてカウンセリング、復職支援、心理検査等を担当。