公認心理師の藤井です。社交不安症の人はこのようなきっかけで発症することがあります
社交不安症になるきっかけ
こういう経験をきっかけに社交不安症を発症する方が多いです。社交不安症の人にとって「人前で話す」という経験は非常に負担が大きいものです。とはいえ、仕事をしていると多少なりとも人前で話す必要が出てきます。
この記事では緊張を克服する方法を4つ解説しています。それぞれ科学的に効果が実証されている認知行動療法をベースにした方法です。この記事を読むと緊張を克服できる方法を知ることが出来ます。
目次
ポイント
聴衆に意識を向けると、「メモを取る人」「頷いて話を聞いてくれる人」などが見つかる場合があります。つまりプレゼンの内容を真剣に聞いているわけです。もし、原稿やパソコンに意識を向け続けらどうでしょうか?確かに無事にプレゼンは終わると思いますが、真剣に聞いている人に気付くことが出来ません。
気付けないと「自分の話は変じゃないし、真剣に聞いてくれている人が居るんだ」と思える経験ができません。この経験を重ねると緊張を克服できますし、社交不安症の改善にもつながります。
ポイント
緊張すると早口になる人は多いです。早口になるだけではなく、息が上がったり、口が乾いたり。水分補給も欠かせません。概ね、早口になると聞いている方は話が入ってきません。プレゼンも不首尾に終わってしまうと思います。
ポイント
棒読みを聞かされると本当に退屈です。長い時間になれば寝る人も出てきます。退屈そうな顔をする人もいるでしょう。その顔や姿を見て「自分の話はつまらないのだ。やはり自分は上手く話せないのだ」と誤った認識が成立します。話が面白くないのではなく、棒読みがいけないのです。
決められた原稿を読むのは、緊張していても出来そうですし早く終わります。頭が真っ白になることも防げます。ですが、棒読みを繰り返すと緊張は変わりません。いつも棒読みしてプレゼンすることになります。
ポイント
自分が話している姿を見るのは恥ずかしいです。ですが、録画してみると意外なことが分かります。まず予想しているほど酷い姿ではないはずです。信頼できる人にフィードバックをもらってください。最初の予測では、非常にまずい姿と予測していたのがそうでもないと気づくはずです。
不安を減らすためにやっている癖を見つけるのも大事です。この癖を減らすと緊張を克服しやすくなります。この癖は安全行動と言います。
安全行動とは?
緊張を克服するための方法を解説しました。なかなか一人でこれらの方法にチャレンジするのは難しいと思います。カウンセラーと相談しながら実施するのをお勧めします。
最後に宣伝です。kiyokiyo(きよきよ)は、社交不安障害(スピーチ恐怖症・社会不安症・あがり症・対人恐怖症)を専門とした心理カウンセリングルームです。公認心理師・臨床心理士が運営しております。
認知行動療法やLINE・Zoomでのカウンセリングを提供しておりますので、もし専門家のサポートが必要な方はカウンセラープロフィールやメニューをご確認の上、ご利用案内に沿ってお問い合わせください。
この記事の筆者
公認心理師・臨床心理士。社交不安症(障害)の認知行動療法を専門とする。首都圏の精神科病院、カウンセリングルーム、メンタルクリニックにてカウンセリング、復職支援、心理検査等を担当。